占い活用のポイント

占いを活用するうえで、これだけは押さえてほしいという勘所があります。急がば回れ です。

「占いに頼らず神に祈りなさい?」

 2005年4月、ローマ法王が亡くなりました。

 テレビでニュースを見ていると、世界10数億人のカトリック信者の頂点にいる方とはいえ、相当カリスマ的な要素を持った方だったんだと思いました。

 私がよく覚えているエピソードは、1998年にローマ法王が「占いに頼るより神に祈りなさい?」と言われたことです。
 ローマ法王のおひざ元、ローマ、イタリアでもとても占いが盛んで、新年度にあたって占いに夢中になる人々に対して、ローマ法王が諭されたというんですね。

 実はこれに私も大賛成なんです(笑)。

 長年占いのサイトを運営しておきながら言うのも何ですけど・・・、占いがすべてではない!風水がすべてではない! のです。

 私は運勢鑑定を頼まれるときに、よく進路を訪ねられます。でも、最後は必ず自分で決めてもらうようにしています。
 なぜならば、あとで「あなたの言うとおりにしたけど、うまくいかなかったじゃないか?」と責任転嫁されては、たまったものではありませんから(笑)。
 それは、私が責められるのがいやなのではなくて、本人にとって不幸だと思うのです。
 あくまで自分の人生は自分で決めてこそ、あとで失敗だったなと思っても、リセットして再出発することができるのです。
 ところがその出発点において、「親が、先生が勧めたから・・」とか「環境がこうだったから」という人に限って、うまく行かなくなれば責任を他に求めてしまう。そうすると、もう一度やり直すのがとても難しくなってしまうのです。
 そういう意味で言われたのではないでしょうが、ローマ法王のお言葉はとても真理を突いているわけですね。
 「占いに頼るより神に祈りなさい」
 占いは究極の人間学です。天の時を悟り、地の利を生かし、人の和を求めていくのにとても役に立ちます。己を知り、彼を知れば百戦危うからず。徹底的に占いを活用してみたらよいでしょう。
 しかし、最後の決断は、自分自身でなすべきなのです。神に祈るような気持ちで、深刻に、真剣に。
 祈って決めたことであれば、たとえその決断が間違っていたとしても、必ず神様がフォローしてくれる、また次のチャンスを準備してくれていると私は信じています。自分自身が気づかないところで、見知らぬ人の手をとおしてでもそれはなされると思うのです。
 神様は私たちの人生を劇的に演出してくれています。私はそのドラマの主人公なんです。
 とても勇気の出る考え方でしょう?

「焦点を合わせる」ということ

 人間には右目と左目と目が二つありますね。当たり前のようなことですが、これが実に重要な働きをしています。
片方の目をつむって歩いてみるとすぐにわかります。それは部屋の中でかまいません。
 歩きにくいですよね。
 たとえば進行方向にいす、テーブルがあるのがわかっても、位置がはっきりしない、遠近感が分からないのでぶつかりそうになります。片目ではモノがどの方向にあるかは分かっても、どこにあるという位置までは分からないわけです。
 もう片方の目で見て、両目から入ってくる映像を合わせて、はじめてピタッとその位置が定まるようになっているのです。
 これが「焦点が合う」ということです。(人間の構造はじつによくできていますね。)

 これを運勢鑑定ということに置き換えて考えてみましょう。

 運勢鑑定というのは、目に見えるものを通して、見えないものを探っていくという行為です。
 たとえば手相を看て、その人の心を知る。手相は、今現在のその人の心境をけっこう正直にあらわしています。
 それから、目に見える名前、生年月日を通して、見えない先天的な運を看ます。性格はもちろん、どんな人生をたどっていきそうか、いろんなヒントを与えてくれます。
 そして、風水。どんな家に住んでいるのか、その住まいを看ると、また正直にその人の運勢を反映していることに氣づきます。
 一つ一つの情報はひとつの真実をあらわしています。しかしお互いに矛盾するように感じることもあります。
 これは、ちょうど「群盲象を撫でる」という状態に似ています。
 象の鼻を撫でた者は、象とは蛇みたいにクネクネと動くものだと言い、牙を撫でた者はカチンカチンに堅い石みたいなものだと言い、耳を撫でた者は大きなウチワみたいなものだと言い、足を撫でた者は丸太のようだと言い・・・。
 それぞれが思い描く象のイメージはとんでもないものになってしまいますが、それぞれが象に触れて感じたことはすべて真実なわけです。

 そこで、「焦点」の話を思い出してください。
 占いのひとつだけをとってイメージすると、実像とかけ離れたとんでもないものを想像してしまうかもしれません。
 しかし複数の占いを通して得られる情報をもとに、焦点の合う瞬間を求めていけば・・・、見えないものがかなり具体的にイメージできてくるようになるのです。

 右の目と左の目、微妙な映像のズレをとおしてピタッと「焦点」が合う瞬間があるのです。これが大事なのです。ぼんやりしていたその人の「時」「位置」「方向性」がだんだんクリアに見えてくる。その人を中心とした天の時、地の利、人の和というものが分かってきます。

 というかこれは私が分かるというより、やりとりしていくうちに、自分で悟っていかれると言ったほうが正しいんですけどね。だってその人の人生、当事者であるその人自身が一番よく知っているのですから。
 そのような意味では、本人に正しい判断をすることができるように導いていくと言った方が正確かもしれません。

 何よりも人は、他人から言われて変わろうとはしません。自分で気づいてこそ行動に移すことができるのですから、これはとても大切なことです。

 これが、私が占いカウンセリングをするときの手法です。

「氷山の一角」

「氷山の一角」という言葉があります。氷山の見えてる部分は、全体から見るとほんの一部で、水面下にはものすごい大きな氷の塊があるんだということですね。

   占いのポイントは、目に見えるものをとおして、その本質にある見えない部分をいかに見るかということです。たとえば私が書いたいろんなコラムを読むと、私と直接会ったり話したりしたことのない人でも、「ああこの人はこんなことを考えてるのか」とか、「こういう人生観を持ってるんだな」とか、ある程度はわかるでしょう。私が書いているコラム、あるいはデザインに到るまでホームページの全ては、私の心にあるもの、見えない生き方・考え方・好み・性格・・・等などの反映であるからです。

 同様に、人相、手相、それらは心の反映です。だから顔を見る、手を見る、それで性格とかわかるんですね。「目は口ほどにものを言う」といいます。目を見ると本当のことを言ってるのかウソを言ってるのかすぐわかっちゃいますよね。それからリンカーンでしたか、「男は40才過ぎたら自分の顔に責任持たないといけない」と言いましたね。若いうちはその若さでごまかせるけど、40才を過ぎたくらいからその人の内面がそのまま顔に出てしまうというわけです。

 そして、名前、そして生年月日、じつはこれも偶然ではなく、目に見えない運勢、具体的にいえば両親・祖父母・曽祖父母・・・・とさかのぼったところの多くの人の生き様、死に様の反映として現象化したものなんです。それで、名前や生年月日から占えるというわけです。これは機会があればまた詳しく説明します。親の子に与える影響というものは大きいんですよ~。

 結局は、運勢というものは大きな大きな氷山のように見に見えない部分がたくさんあるんです。それを、目に見える名前とか生年月日とか、色々な方法を使って手探りで調べてる・・・という状況でしょうか。

時と位置と方向性を知れ!

 迷い多き人生、この世は「苦海」ともいわれます。人は誰もが、砂漠の中をさまよっている、あるいは大海原の中に投げ出されたような状態だといえるでしょう。そんな状態のなかで大切なことはなんでしょうか?みなさんはそんな時どうされますか?

①まず自分の「位置(Position)」を知ろうとするでしょう。

今どのあたりにいるのかを探すのではないでしょうか?

家庭で言えば、親がいて、夫(あるいは妻)がいて、子供がいて、その中での位置があります。子として、妻(あるいは夫)として、親として、それぞれの位置においての役目・責任というものがありますね。

また、学校や会社、地域社会の中でも、その立場においての使命・責任というものがあります。

上下・前後・左右の関係・・・まずこれを知ることです。

②進むべき「方向性(Course)」。

どこに向かっていけば目的地に着けるのか?

いや、そもそもどこを目指して行けば良いのか。天は私に何を願っているのか!?

よかれと思って進んでいても願う方向と全然逆の方向に進んでいることがあります。生きてるうちには、右に行くか左に行くか、迷うことも多いでしょう。正しい方向をとらなければなりません。

③そして今の「時(Time)」をはっきり知ることです。

自分にとって今がどんな時なのか。

春夏秋冬があるように、種を蒔くときがあれば、芽を出すときもある。また花咲くときがあれば、実りを収穫するときもあります。

種を蒔くべきときにしっかり蒔かなければ収穫はありません。また収穫のときにはしっかり刈り取らなければなりません。時にはじっと忍耐しなければならないときもあるでしょう。そのような「時を知る」ということはたいへん重要です。

 この3つを知ること。これが人生にとって確かな指針になります。

でもふつう自分ではなlかなかわからないものですよね。わかるようでわからないのが自分自身です。

それで!占いがとても役に立つというわけです。この3つを意識していくとき占いはものすごいパワーを発揮します。

 古人の言葉に「天の時を知り、地に利があり、人に和があるときに勝てる」とある通りです。

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